書 評


『ぼくたちの勇気』 国土社・刊  漆原智良・編著  進藤かおる・画



「はじめての握手」 井嶋敦子
「ウドちゃんとチョロくん」 季巳明代
「ぼくたちの勇気」 漆原智良
「みんなそろってキックオフ」 かとうけいこ
「あいさつおじさん」 高森優芽

以上5作品を収録し、それぞれ<いのち><体格差><いじめ><花粉症><不審者>をテーマとしている。
いずれも、児童にとって現実的かつ大きな問題である。
作品ごとに、解説と問題への対処案が示されているのが特徴だ。
おとなと子どもが、ともに考えていくための力強い指針になるだろう。


『さよなら、ぼくのひみつ』 国土社・刊  漆原智良・編著  進藤かおる・画


「やくそくの自転車」 高森優芽
「さよなら、ぼくのひみつ」 平松詩子
「いちご肌のふたり」 井嶋敦子
「幸福をよぶ鳥の絵」 漆原智良
「作ろう! 安全マップ」 あだちわかな

以上5作品を収録している。
<交通安全><虐待><アトピー><学習しょうがい><校内安全>といった、命に係わる問題を扱い、子どもを慈しむ心に満ちている。
何よりも具体的であることがいい。


『おばあちゃんのことばのまほう』 アリス館・刊  漆原智良・文  西片拓史・絵



母親から、命令や叱るような口調で言われると、こどもは嫌な気持ちになる。
そこで、事実や現状だけを知らせることによって、考える力と主体性を育てよう、という話である。
言葉は、言い方によって全く違った効果を生むのである。

『きせきの一本松』 河出書房新社・刊  のはらあい・文と絵



東日本大震災の津波のあとに生き残った岩手県陸前高田市の<奇跡の一本松>、<松にゃん>の物語を伝える絵本である。。
それは、大災害の直後に残された人々の希望の象徴でもあった。


出口


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